「おぉ〜!お店になってきましたね!」
そういってくださったのは、市役所から来てくださった中年の男性職員さんでした。
嬉しかったことを覚えています。
リノベーションの初期の頃から定期的に来ていただくことがあって、その職員さんはLaboが代わりゆく様をみてくださっていたんですね。
自分たちや家族親族、友人以外にもLaboを定点観測してくださっている方がいらっしゃったことも嬉しかったです。

残置物の搬出からコツコツとした解体を進めていた自分たちにとっては、Laboの変化がひと続きだったので当時はあまり「お店になってきた」自覚が薄かったような気がしています。
でも、確かに「おぉ、いよいよやな」と思ったのもやはりこの時期。
業者さんに入っていただいてLaboの内装工事が一気に加速した時でした。
- 01 「チエノワ」ができるまで
- 02 間借りとイベントの2年間(前編)
- 間借りとイベントの2年間(後編)
- 03 Laboへ動き出した日
- 04 “お店になった”日── 今回
- 05 オープンの日
そんな”お店になった”と感じた時を思い返してみると、Laboの個性が見えてくるような気がしています。

1ヶ月間のLaboの内装工事がスタート
「新しゅう建てる方がいくらか楽かとよ笑」
2024年の2月、1ヶ月間をかけて工務店さんに入ってもらいました。

多くの工程を大工職人さんがおひとりで作業してくださいました。
てっきり何人もいらっしゃるのかと思ったのですが、それ以上に「えっ。1人でそんなにできるの?!」とびっくりすることの方が多かったのです。
当時働かせてもらっていた飲食店へ行く前後に、毎日作業の様子を伺いにいくのが楽しみでした。

その中でも特に印象に残っているのが、床の高さの微調整。
ずっと人が住んでいた家には、暮らしの痕跡がいろんな形で残っているんですね。
同じ部屋の床でも重たいモノを置いていたところなどに向かって”ほんの数ミリ”の傾斜が生じているようで、それを根気強く微調整を行って、高さを合わせる調節をしてくださっていました。

「新しゅう建てる方がいくらか楽かとよ笑」
ベテランの職人さんでも、これはそれなりに根気がいる作業だったようです。
解体することは最初こそ若干ドギマギしましたが、やってみれば案外できるものだと思います。ただ、この作業を見ていて、やはり「崩す」と「つくる」は全く違うなと痛感しました。
何気なく踏み締める床ですが、土台を丁寧に作ってもらっています。
フラットなカウンターは絶対に欲しい
お店をするならフラットなカウンターテーブルが欲しいと思っていました。
提供や片付けの時はもちろんのこと、カウンター席で過ごすお客さんとお話しする際にカウンターがフルフラットになっていた方が何かと使い勝手が良いと考えていたからです。

ですので、このカウンターが組み上がった時は「お店になってきたな〜」「いよいよやな〜」と強く感じました。
このカウンターテーブルの天板は、2枚の板を繋いで組んでもらっています。
実物をよーく見てもらったら、もしかしたら繋ぎ目がわかるかもしれません。そのくらい、改めて職人さんの凄さを感じました。

前回の投稿で動画を掲載しましたが、その時に初めて崩した壁があったところにこのカウンターテーブルがあります。
少し感慨深いですね。



この壁を崩しました

階段もなくなりました


あっという間です

キッチンも出来上がったオープン当初
このカウンター席で食べることを楽しみに来てくださるお客さんもいらっしゃることが、3年目のチエノワも引き続き頑張ろうと思える原動力の一つでもあります。

吹き抜けと単管パイプ階段
「お店になってきたな〜」どころか、「もう完成した?」と思ったのは、吹き抜けと階段ができた時でした。
おそらく、Laboに初めてご来店くださった方の多くが上を見上げながら入っていらっしゃるので、この部分にもLaboらしさがあるのではないかなと思っています。


そもそもこの場所は、近隣のお家とも距離が近く、何かしらの工夫を施さないと十分な採光がありません。
この家ができた頃のサイズ感なので、現代の感覚だと天井はやや低く感じます。
(Laboへいらっしゃった方はお分かりかと思いますが、頭をぶつけやすいような箇所が数箇所あります。)
それが、圧迫感や暗さにもつながっていたので、それらを解消する「吹き抜け」という提案をいただけて良かったなと思います。




ちょっと特殊な大きさの窓は、なるべく自然光を取り入れるためのものだったんだろうと思います。
吹き抜けによって、2階の部屋の大きな窓も自然光をしっかりと取り入れてくれます。


床
カウンターテーブル
吹き抜けと単管パイプの階段
職人さんの手によってそれらが出来上がると、僕の中では一気に「お店」になったような気がしました。

基本的な工事が完了

キッチン周りの整備も完了
ここからオープンまでは、自分たちの手で仕上げることになりました。
「お店になったな」とは思いつつも、実際はまだまだ時間がかかりますね。笑
あとは何より、素敵な業者さんにお世話になりました。
なかなかお世話になれるところが見つからずにもどかしい時期もあったのですが、最終的には良い出会いに繋がったのでよかったです。

設計をしてくださった「長崎坂宿」の小笠原さんを含め、自分たちの手だけでは絶対にこの空間を造ることはできなかったので、ずっと感謝ですね。
大切にメンテナンスをしていかないといけないなと思うLabo3年目です。
前回のブログの内容と写真の概要をInstagramで投稿したら、結構見てくださった方が多かったです。
改めて考えてみたらLaboの空間のことは2周年を迎えた今でもあんまり丁寧に発信していなかったなあと思い、ちゃんと書こうと思いました。
といったことを言い訳として、僕が想定していた時期よりもこのシリーズの完結が延びました。
本当は、Labo2周年の4月30日までに完結するつもりでした。ごめんなさい。
- 01 「チエノワ」ができるまで
- 02 間借りとイベントの2年間(前編)
- 間借りとイベントの2年間(後編)
- 03 Laboへ動き出した日
- 04 “お店になった”日── 今回
- 05 オープンの日
最後に、業者さんの工事完了後からオープンの日までを書きます。

解体したところに改めて天井を作ってもらわないといけなくなりました。笑
解体を行う際は計画的に。


