全5回で投稿した「Laboまでの話」を通じて、「チエノワ」の開業から実店舗「新しい食堂 チエノワLabo」の開業までの2年間の振り返りをしました。
せっかくなので、スピンオフとしてまた違う軸でチエノワのこれまでを振り返ってみようと思います。

テーマは、「チエノワにとっての長崎ヴェルカ」です。
チエノワがバスケットボールと長崎ヴェルカが大好きであるということはご承知のことと思いますが、チエノワのここまでの歩みの中で、本当にたくさんの活力をもらってきました。
また、Laboに足を運んでくださる方の中にも、「ヴェルカに興味があるけど、まだ見られていない。チケット取れない。」というお話もよく聞きます。
そして、「Bリーグの年間優勝まであと2勝」という大舞台を目前とする貴重な機会です。
せっかくなので、「まだヴェルカの試合を見れてない」という方にも届くように、チエノワの体験をもとに書いてみることにしました。
※専門的な難しい話は一切していないつもりですので、なにとぞ…!
バスケットボールとチエノワ
まず、そもそもなぜチエノワがバスケットボールが好きかという前提を一応お伝えしておきます。
バスケと祥
小学校3年生の時にバスケを始めて、大学1年生までおよそ11年間プレーしました。
シュートが入らないSG(シューティングガード)。ジャンプ力にはちょっとだけ自信がありましたが、手先が不器用なのが災いしたのか、ハンドリングミスとキャッチミスが多くよく怒られました。笑
スタメンで試合に出させてもらうこともあれば、交代要員として後から出ることもあったし、
ベンチウォーマーだったこともあるし、ベンチに入ることすらできなかったこともありました。
キャプテンを務める以外のことは、酸いも甘いもいろんな経験をさせてもらえたと思います。
さらに、奇跡と言ってもいいほどに、ずっと素晴らしい指導者に恵まれました。
僕自身の人間形成にバスケットボールがなかったとしたら…ということは、想像もできません。
教員になってからは、ありがたいことに退職までの7年間ずっとバスケットボール部の顧問に就かせてもらえました。

地理教諭でバスケ部顧問みたいです。
部活動の顧問として、
プレーや選手としての在り方を伝えるコーチとして、
選手たちの試合をサポートするレフェリーとして、
10年近くプレーしても全く未知だった領域のバスケットボールに触れることができました。
力不足だったこともあって、当時の選手たちにはかなり不便をかけましたが、今でもLaboに足を運んでくれたり連絡をくれたり、いい生徒たちに恵まれました。
そして、バスケットボールを見て楽しむ側になった今となっては、この時の経験があってよかったなと思うことも多々あります。
合計でおよそ17年近くバスケットボールに携わることができました。
実績があるわけでも、ものすごく長いわけでもないですが、現時点で僕の人生の半分の期間です。バスケットボールで多くの学びと経験を得られました。
バスケと智恵
智恵氏は大学4年生までバドミントンをプレーして、教員の頃には顧問を務めるほどで、バスケットボールをやってきたわけではありません。
本格的にハマったきっかけは、2019年のW杯。
当時の日本代表では長崎県出身の田中大貴選手がPGとして起用され、中心選手として活躍をしていました。
小浜に遊びに行くたびに僕が何度も話していたらしい「田中大貴」という人物がようやく繋がったようで、田中選手と当時在籍していた「アルバルク東京」を応援しながらBリーグにのめり込んでいきました。

ハピアリ開幕戦で田中選手が凱旋する朝、感激で泣きながら仕込みをしてました。
僕も「そんなに応援しとったん笑」とビックリで笑いながら撮影。笑
Bリーグファン歴となると、実は僕よりも智恵氏の方が長いのです。
当時の僕は、顧問として終日バスケットボールに触れた後に、家に帰ってもバスケットライブでBリーグの試合を見ている智恵氏がいて、一日中バスケから逃れられずに困っていたくらいでした。笑
そんな風に智恵氏のバスケ熱も高まっていた頃である2020年、長崎にプロバスケットボールチームを創設することが発表されました。
むしろブーストしてもらってきた5年間
Bリーグでは、ファンの呼称として「サポーター」ではなく「ブースター」という言葉が使われます。
“boost” (後押しする・勢いづける)に由来するものです。
つまり、僕らは「ヴェルカブースター」です。
でも、チームや選手を後押しするというか、後押ししてもらってきたような気がしています。
2021年|アリーナかぶとがに
ヴェルカのB3参入初年度でホーム開幕戦、ワクワクしながら長崎県立総合体育館(アリーナかぶとがに)へ行きました。

学生時代から何度も来たことがある、慣れ親しんだアリーナだったんですが…
初めて体感するプロ仕様のオープニング演出が、いつものアリーナを本気で作り込まれたアツい空間に変貌させて、ヴェルカというチームがどんな次元を目指しているのかを肌で感じました。
「こんだけやるんだ…!!!」
小学生の頃に無料でJBLの試合を観た頃のことを思い出すと、「20年経って長崎にこんなチームができたのか」と、心が震えて自然と涙が出ました。


2021年の秋。
この試合は、「退職してチエノワとして活動していこう」と決意した直後のことです。
プロ意識と覚悟を目の当たりにしました。
2022年|あっという間にB2昇格
退職したばかりで、チエノワとしての活動も無く、飲食店でのお仕事もまだ決まっていない頃。
決して大きくはない会場でしたがパブリックビューイングが行われていました。

入場無料…!
無収入だった頃ですら活力を与えてくれました。
今では「そんな頃もあったね〜」と、笑いながら話しています。
2023年|B1昇格の「安堵」
チエノワとして活動を始めて2年目。
本編の方でも書いた通り、僕としては店舗オープンの見通しもまだ持てていなくて焦りもありながら過ごしていた頃です。
B1昇格を決めた試合、同年創設のライバルでもあったアルティーリ千葉との激闘は忘れません。

B1昇格が決まった瞬間、選手たちの安堵した表情が印象に残っています。
(表現が適切かは分かりませんが)
「目標を達成できた!」という喜びだけでなく、「ノルマをクリアできた…」という安堵も滲んでいるように感じられたからです。
選手個人やチーム単位にとどまらない規模のプロジェクトのなかでプレーすることは、一体どれだけのプレッシャーだったんだろうと想像しました。

昇格の瞬間にそれぞれの感情が溢れ出ています。
撮影は弟。笑
僕はそういった覚悟や緊張感が抜けがちなので、なるべくこの時のことを思い出すようにしています。
まだまだ足りないんで、もっともっと頑張らないとですね。
ちなみに、この頃なかなかLaboの改装をお願いできる業者さん探しが進まずに焦っていたのですが、最終的にお世話になった業者さんは筋金入りのヴェルカブースターさんでした。
打ち合わせの話が弾みすぎてしまったのも良い思い出です。笑
そんな縁も恵んでもらえました。
2024年|ハピアリと苦難
4月にやっとLaboをオープンさせることができたチエノワですが、半年後には長崎スタジアムシティが開業。
琉球ゴールデンキングスとのプレシーズンマッチは、ゴール下最前列で観戦しました。

ハピネスアリーナは、それまでの人生で全く経験したことのない空間でした。
普通に生きてたら、あんなにたくさんの人を見上げる経験はありません。笑
この時の相手が「琉球ゴールデンキングス」。
Bリーグファイナルで闘うとなると、この時以上に恐ろしいです…。

ハピネスアリーナでのホーム開幕戦のオープニング演出で、また心が震えました。
2021年のあの時よりもめちゃくちゃ観客が増えていて、「こんなにバスケで熱狂する人たちが長崎にたくさんいるんだな」と思ったら、無性に嬉しくなりました。
この時泣かずに済んだのは、センタービジョンで流れたムービーに2021年のあの時の自分たちが映ったからです。
申し訳なさで涙が引っ込みました。笑
今見ても込み上げてくるものがあります。
とはいえ、なかなか簡単に行くものでもありません。
B1も2年目とはいえ選手もコーチも新たに新体制となった1年目だったこともあるのか、思うように結果が出ない時期もありました。
当時は連敗も多かったです。
ヴェルカブースターとしても初めての経験でした。
そんな風にちょっと下を向きがちだった頃に、ヴェルカの広報用のポスターが届きました。
実店舗をオープンできたことをきっかけに、意を決して「アシストカンパニー」として(ごく少額ですが)ヴェルカをサポートさせてもらっていたからです。

なんだか「下」を向きがちだったので、ポスターは「上」に貼ることにしました。
ありがたいことに、Laboへ足を運んでくださるヴェルカブースターさんがいらっしゃったので、上を向いて前向きに応援できるようになってほしいなと思ったからです。

当時のInstagramの投稿を見て、上を見ながら来てくださったお客さんもいらっしゃいました。
これ以降、ずっとポスターを貼るのは上の方です。
チエノワにとっては店舗を持った1年目のことで、「波」があることも痛感していた頃でした。
あの頃があったからこそ躍進しているのであろう今のヴェルカを見ていると、強く励まされます。
僕らも、良い時も良くない時もあると思いますが、決して立ち止まることなく、少しずつでも「改善」を続けていくことが大事だなと思っています。
大躍進の2025-26シーズン
2020年発足後、B3に参入してから史上最速でB1まで駆け上がるも、B1での2年間は苦戦を強いられたヴェルカ。
B1での3年目となった今シーズンは、47勝13敗で西地区優勝にとどまらず、B1の全26チーム中1位の成績でリーグ戦を走り抜けました。
「強力な新戦力の加入によって調子が良かった」というだけでは、途中で失速してしまっていたかもしれません。
高い勝率は、昨シーズンからの改善の積み重ねでチームが出来上がってきた証拠なのだろうと思います。

リーグ戦の後に行われるのが、成績上位8チームで行われるトーナメント戦「チャンピオンシップ(CS)」です。2戦先勝で勝ち進むことができます。
この舞台に立てるチームはほんの一握りで、歴史のある強豪クラブが常連として毎年熱戦を繰り広げてきました。
ヴェルカはその舞台に5年目でたどり着き、準々決勝と準決勝を無敗で勝ち抜いてきています。

準々決勝の相手は、「アルバルク東京」。
智恵氏がBリーグにのめり込むきっかけでもあり、唯一連覇を成し遂げたこともあるBリーグを代表するビッグクラブです。
準決勝の相手は、「千葉ジェッツ」。
リーグ戦最高勝率の記録を持っていたり、上位は常連でタイトルも複数回獲っているような強豪というだけでなく、「興行として成功しているクラブ」としてもBリーグ内でかなりの存在感のあるビッグクラブです。
簡単な試合ではないように見えましたが、結果は両チームに2連勝。
「この期に及んでまだ強くなるんかい」って思ってしまうような試合を、4試合も見せてもらえました。
決勝|琉球ゴールデンキングス
最後に対峙するのは、過去には西地区を6連覇、直近では5年連続でCS決勝を闘い優勝経験もあるビッグクラブ「琉球ゴールデンキングス」。
バスケが根付く沖縄のブースターさんはとにかくアツく、どんな会場でも雰囲気を飲み込むほどの勢いがあります。

いつか行ってみたい、沖縄サントリーアリーナ
磐石のメンバーで成熟したチームが一番仕上がっている状態で、ヴェルカの前に立ちはだかります。
屈強なフィジカルを持つ選手が多く、肉弾戦になると相手チームを圧倒するほど。リング下での攻防はバチバチです。
一方のヴェルカの強みは、B3時代から一貫して磨き上げてきたVELCA STYLE「HAS IT!」というコンセプトのプレースタイル。
- H — Hard(ハード/一生懸命に)
- A — Aggressive(アグレッシブ/激しく積極的に)
- S — Speedy(スピーディー/速く)
- I — Innovative(イノベーティブ/革新的に)
- T — Together(トゥギャザー/一体感を持って)
「常に一生懸命」で「激しく」「速い」ヴェルカらしいバスケットボールをぶつけることができれば、「強さ」の琉球ゴールデンキングスに対して「機動力」で優位が取れる展開に持ち込めるかもしれません。
もちろん詳しくは色々とありますが、大きな見どころはこの部分かと思います。
「WE THE NAGASAKI」
ちょっと長く書いてしまいましたが、ここが本題です。
ぜひ、この試合を見てみませんか。
今季の長崎ヴェルカはBリーグを席巻してきたと言っても過言ではないと思います。
その勢いや闘う姿を、バスケファンだけでなく、長崎で暮らす人々にもぜひ見てほしいんです。
ヴェルカが発足してからの5年間でチエノワが活力をもらってきたように、きっとこの試合を闘う選手・スタッフの姿に心を震わされる人もいると思います。

勝負事ですから、勝つか負けるかは分かりません。
でもきっとどんな結果になるにしても、「見てよかった」と思えるような、闘う姿を見せてくれるのは間違いありません。
これまでの試合で、かぶとがにでも、ハピアリでも、中継でも、見ていてヴェルカブースターの年齢層が幅広いなと思います。
若い人だけではなく、ご年配の方も結構多い印象です。
それだけ惹きつける、応援したくなる魅力があるんだろうなといつも感じています。

「WE THE NAGASAKI」
今季のテーマ「WE THE VELCA」を、「長崎が、主役だ。」というスローガンと共に昇華させた今季終盤の合言葉のようなものです。
チームだけでなく、ファン・ブースターだけでなく、ヴェルカの裾野がさらに広がるようなとても良いフレーズだなと思っています。
ファイナルを見るには
ここまで読んでくださった上で、さらに「ちょっと見てみようかな」と思ってくださったのであればもう本望です。
ただし、決勝の舞台は横浜。
その場に行くことができなくとも、長崎でも見ることができます。
中継放送で見る
GAME 1 5月23日(土)14:30 TIPOFF
NIB長崎国際テレビ / NHK BS
GAME 2 5月24日(日)13:05 TIPOFF
NHK総合
GAME 3 5月26日(火)19:05 TIPOFF
NHK BS ※GAME2で優勝決定の場合は実施なし

また、U-NEXTやDAZNに加入している人も見ることができます。
出先でも、スマホでぜひ見てみてください。
ハピアリでパブリックビューイング
オススメはこちら。
ハピネスアリーナで、大きなビジョンを使ったパブリックビューイングが行われます。
なかなか遠征が難しいタイミングということもあり、日頃は現地観戦される方々の中にはパブリックビューイングに参加されるという方もいらっしゃるようです。
ですので、より実際のホーム戦に近い一体感のようなものを感じられるんじゃないかなと思います。
- 縦10m×横18mの超巨大モンスタービジョン
- VELCのダンスパフォーマンス
- 磯野DOBIによる見どころ解説動画あり
GAME 1 5/23(土)DOOR OPEN 13:00
GAME 2 5/24(日)DOOR OPEN 11:30
GAME 3 5/26(火)DOOR OPEN 17:30
チケット価格
アリーナ1階席
一般:¥2,000
VELCAS会員:¥1,500
2階スタンド席
一般:大人¥1,500・小中高生¥1,000
VELCAS会員:大人¥1,000・小中高生¥500
チケット購入は必要になりますが、きっとその価値はあります。
というか、そもそもハピネスアリーナに入ったことがない人は、この機会にぜひ会場に入ってみてください。
GO!GO!VELCA!
規模はもちろん何もかもが全く違いますし、強引なこじつけのようなこともあるかもしれませんが、
動き始めたり、新たな場所ができたり、波があったり…いろいろなタイムラインを勝手に重ねて、
そのたびに活力をもらって、ブーストしてもらって、チエノワはここまでやれてこられたとも感じています。

そんなヴェルカの闘う姿が、少しでも多くの人に伝わって、また誰かの活力になればいいなと思っています。
そして、これまでヴェルカに関わってきた選手、スタッフ、関係者の皆さんのこれまでの努力が結実することを祈って、僕らも応援します。
ずっとブーストしてもらってきた5年間だったので、今回くらいは、僕らもブーストする側に回れたらと。
このブログが、誰かにとってヴェルカを観てみようと思うきっかけになったら、それで十分です。
緊張に任せて眠気もない中で一気に書き上げたら、それなりの長編になってしまいました。
お付き合いくださった方、ありがとうございます。
ぜひ、試合を見てみたよという方は、Laboでお声掛けください。
お待ちしております。



